HOW TO MAKE iOSmusic ~システム編
よくスマホアプリを使って、気軽にスマホ上でピアノを演奏してみたり、
プロの制作現場で活用されていたり、っていう話は聞きますが、
果たして楽器アプリのみでどこまで音楽が作れるのでしょうか?
今回はiOSアプリをフル活用したDTMの内部システムの話です。
まず、iOS楽器アプリをメインにしたレコーディングシステムを考えてみましょう。
iPhone(iPad推奨)活用例
1.DAW として使う
→楽器が必要
※主にレコーディングセッション向き
2.音源として使う
→楽器、ミキサー、スピーカーが必要
※主にライブセッションに有効
3.DAWもサンプル音源もシンセサイザーも全部アプリでやってしまう。
はい。これが今回のテーマですね。
(さすがにアレンジの際はMIDIキーボード弾いてます♪)
全部やってしまう、と言うことは、当たり前の様に複数アプリを連携していく事になります。
そのための重要な役割を果たす基幹システムがiOSにはたくさん用意されています。
ざっと紹介しますと、
・AudioCopy/Paste
iOSのクリップボードを使った連携。サンプル素材の移動に向いている。
オーディオ波形のデータをiOSに一旦コピーし、別アプリにペースト。アプリ有り。
・AudioBus
オーディオ連携用のiOSアプリ。リアルタイム録音に向いている。
最近MIDI対応のバージョン3がリリースされた。
・Inter-App Audio
別々のアプリを内部接続しマルチタスクで動かす仕組み。
DAWアプリ内からシンセアプリ等を選択し起動する。
同じアプリを複数起動する事はできない。
・Audio Units Extension
Inter-App Audioに似ているが、音源が複数起動できるため、
VSTプラグインの様に使いこなす事が可能。
発展途上のためか現在対応アプリは少ない。
それらに加え、
DTMや音楽制作の世界では常識的に使われている「MIDI」、
そのMIDIコントロールが、アプリ同士でも可能になります。
OS標準機能であるCoreMIDI、そしてVisualMIDIが
あるからこそ、可能なんですね。
Visual MIDIとは、
Core MIDIの機能を借用して、アプリ間で
MIDI信号を受け渡すもの。
→使用アプリ同士がしてさえいればOKです
例として、DAWアプリでMIDIシーケンスを組み、音源アプリで音を鳴らす場合の設定項目をピックアップしてみました。
Slave(音源アプリ)側設定
・BACKGROUNDAUDIOをONにする
・MIDI Input channelを設定する
Master(DAWアプリ)側設定
・MIDIシーケンスを組む
・MIDIセットアップ(全般的にSlave,Midiout,THRU,SENDはonにしておく)
ありがちな設定ミス
・SlaveとMaster側のMIDIチャンネルが一致していない
・バックグラウンド設定、MIDI設定を忘れている
といった所でしょうか。
難しい話になりましたが、
メリットはとにかく、世界中どこにでも仮想スタジオを持ち歩ける事!
気軽に音楽制作を楽しみたい方、デモ音源を手軽に共有したい方等、
iOS音楽制作アプリ活用、オススメです!
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